Apple Monday
「ふ〜さっぱりした〜
1日頑張ったあとの風呂は格別よね〜」
今日も1日汗とホコリまみれだった汚れを洗い落とし、濡れた体をバスタオルで拭きながら
私、百枝まりあは呟いた。
今日はバイトも早く終わったし、野球部の練習もいつもよりも進んだ。
皆の調子もいいようだし・・・今度の練習試合では新人を多く起用しても中々の結果を出せそうだ。
それに今日花井君が作ってくれた晩御飯も私の大好物ばっかりだったし・・・
美味しかったし、お腹いっぱい食べれたし、
後片付けもせず、こうしてゆっくりお風呂に入れるなんて幸せ〜
「月曜日はあまり好きじゃないんだけど・・・今日はほんとイイ日だわ〜」
拭いた体をバスタオルで巻き、水の滴る長い髪の毛をタオルで拭きながら
ドライヤーの準備をする
ふと鏡に写った自分の姿に目が入った
まじまじと自分を見る
30歳になった自分
気が強そうな眼、ツンっとした鼻、大きな胸に丸みを帯びたお尻、長い黒髪
腕や顔は相変わらず真っ黒に日焼けしていて服との境目がハッキリわかる
監督を始めた7年前と変わらないこの体
でも7年前と比べるとやはり微妙に違う気がした
「ちょっと太ったかな?」
くるりと鏡の前でまわってみるとあらわになった真っ白い背中に
うすく茶色いものが点々とあるのに気がついた
「あれ?」
鏡に近づいてよくみてみるとそれは小さなシミだった
「えー!ヤダ!いつの間に!?」

ふと腕を上げてみた白い上腕にもよく見ると小さな点々があるのが目に入った
「ええ!?」
こうなると体中のシミが気になりだした。
さっきまで巻いていたバスタオルをとり体の隅々までチェックする
「・・・・・・・・・・っ、どうやら他の部分にはなさそうね!?」
と肩をなでおろし鏡を見た自分の顔を見て固まった
鏡に写った日に焼けた自分の顔
よくみると小鼻にうっすらと点々があるのに気がついた。
「これって・・・そばかす・・・?」
えええええええええええ!!!!
いつの間に!?
軽く頭を「ガンッ」と殴られたような衝撃が走った
確かに毎日毎日バイトでも部活でも日中の炎天下に長時間さらされているのに
お肌のケアはあまり念入りにはしていない
顔の日焼け止めを塗ってもすぐに落ちてしまうし、体は風呂上りに化粧水と乳液をサッと付けるぐらいだ
それが7年分・・・
当然といえば当然の結果
「そういえば最近お肌が水をはじきにくくなってる気がするし・・・
なんか笑うと皺が目立つ気が・・・・・」
さっきまでのハッピーマンデーはどこへやら
鏡の前半裸状態で思い悩む私の気分はすでにブルーマンデーになっていた