〜オトナとコドモの境界線〜



「明日の天気」芽美様から頂きました(^^)



あなたは大人。
俺は子供。
どうやったって埋まらないのは7つの歳の差。







「早く、大人になりたーい!」
「クソレは朝っぱらから何を言ってんだよ。」
「阿部は朝っぱらから酷い。」

朝からじゃれあう(多分)水谷と阿部を制止しつつ教室に向かう。

「なーなー。話変わるけどさ、本当に急だよなー。今度の日曜日が休みって。」
「確かに。」
「しかも、モモカンがお見合いするからって…。」
「まあ監督も良い年頃のお嬢さんって事だろ。」

水谷と阿部の会話が頭の中でこだまする。

本当はお見合いになんか行って欲しくない。
誰ともそういう関係になって欲しくない。

本当はお見合いなんかするなって言いたい。
俺の所に来いって言いたい。

けど現実問題、今の俺にそういう事をいう資格もないし、
お見合い会場に乗り込んで彼女を拐って逃げる何てことは夢の話だ。
今、そんなことをして全てを捨てる勇気もない。

だって、俺はただの高校生で16歳。
まだまだ親の保護下にいる“子供”だから。

この手の中には何もない。
無力で非力なただの子供。

あるのは“あなたが好き”という気持ちだけ。
この気持ちがあれば…なんて言うのはクサイ漫画の中での話だ。

「俺も早く大人になりてぇや。」

突然、前を歩いていた阿部と水谷が立ち止まるから阿部にぶつかってしまった俺。

「いってぇ…。急にどうしたんだよ。」
「どうしたって…」

2人はかなりおかしな顔をして俺を見ていた。

「何だよ。」
「……どしたの花井。」
「頭打ったか?」

そーきたか。

「嫌。何と無く水谷の言ってることに共感したというか…。」
「あー…。梓ちゃんの恋の相手を考えたら、そういう考えにたどり着くな。」
「はっ!?つか梓ちゃんて言うな。」

何!?
何だ!?

「花井ー。早く告白しなよー。」
「ちょっ!お前ら誰を想像してんの!?」

2人はニヤリと笑って一言。

「「モモカーン」」
「はぁぁぁ!?」

えっ!?
バレバレ!?
バレバレなのかっ!?

「花井ー?置いてくぞー。」
「水谷。花井は置いて行くぞ。」

2人はフリーズした俺を置いて教室へと向かって行った。







どこで大人と子供は線引きされるのだろう。
今、必死に手を伸ばしても届かない“大人”
その“大人”なあなた。

でも、だからといって諦める気はさらさら無い。
あなたに必ず追い付く。
その時までに、必ず追い付く。
大人とか子供の境界線がなくなるその日までに…。











おお振り小説携帯サイト「明日の天気」5000打記念フリー作品を頂いてきました。

栄千代、花百、カノルリの3作品がUPされていたその中の花→百作品です。


花井君がめちゃくちゃ切ない・・・・。
切な過ぎる・・・。


どうやっても届かない7歳差・・・
好きなのに・・・
渡したくないのに・・・
何も出来ない自分
そんな花井君の思いが読んでいて泣けてきます。


ラブラブで幸せいっぱい作品も好きなんですが、
こんな風に切ない作品も自分は大好きです。
 
そしてまた例のごとく挿絵を描かせていただきました。
花井君の切なさが出てればいいな・・・。

いつも素晴らしい作品をありがとうございます。
5000打おめでとうございました!

芽美様のサイトはこちらです→明日の天気




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